起動時の「復号に失敗しました:データが失われる恐れがあります」ダイアログ
この投稿は以下の言語でもご利用いただけます:
この記事では、「復号に失敗しました:データが失われる恐れがあります」のダイアログが表示された場合の原因と対処方法について説明します。
Vivaldi では暗号化されたユーザープロファイルの復号に失敗した場合、起動時にこのダイアログを表示する可能性があります。ユーザープロファイルには、設定、履歴、ブックマーク、Cookie などが含まれています。Vivaldi では第三者がプロファイルにアクセスするのを防ぐため、これらの情報を暗号化しています。
このダイアログが表示された場合、復号用秘密鍵が紛失したか、変更されたことを意味します。復号用秘密鍵はオペレーティングシステムによって管理されるサブシステム(キーストア)に安全に保管されています。Vivaldi は、Mac OS では Keychain、Windows では OSCrypt、Linux では GNOME Secrets あるいは KWallet を使用します。これらのサブシステムは、ご利用のデバイス上のユーザーアカウント独自のものです。コンピュータにログインすると、ユーザーアカウントのパスワードによって暗号化されたサブシステムのロックが解除されます。
保護されたストレージのロックを解除し、Vivaldi のプロファイルを正常に復号化するには、同じオペレーティングシステム上の同じユーザーアカウントで、同じ復号用秘密鍵を使用する必要があります。
同じコンピュータ―や異なるコンピュータ―で、複数のユーザーアカウントにまたがって同じ Vivaldi プロファイルを使用することはできません。異なるコンピューター上の複数の Vivaldi インスタンス間、あるいは同じコンピューター上の複数のユーザーアカウント間でデータを同期させるには、Vivaldi 同期をご利用ください。
複数のデスクトップ環境を使用している Linux ユーザーは、すべてのデスクトップ環境で同じキーストアを使用するように設定してください。使用するキーストアは、標準の環境変数 XDG_SESSION_DESKTOP に基づいて決定されます。自動的に選択されたものを上書きするには、起動引数として --password-store=gnome-libsecret を使用できます。その他、kwallet5 や kwallet6 も使用可能です。また、basic を使用して暗号化システムを無効にすることもできます(ただし、この方法は推奨できません!)。
この警告ダイアログが表示された際、どのような変更を加えたのか、またプロファイルを復元するためにその変更を元に戻す方法に心当たりがあるかもしれません。ダイアログを閉じると Vivaldi は終了するので、その機会に問題を解決することができます。例えば、あるコンピューターから秘密鍵をエクスポートし、別のコンピューターに移行できる場合があります。ただし、この方法についてはこの記事の範囲外となります。
データが失われることを了承して続行することも可能です。このオプションを選択すると、ほとんどのウェブサイト、Vivaldi メールおよびカレンダーのアカウント、Vivaldi 同期などからログアウトします。また、 保存されているパスワードも削除されます。一部の保護された設定は、デフォルト値に戻る場合があります。プロファイルのリセット後、現在使用中のコンピューターのユーザーアカウントに保存された新しい秘密鍵を使用して、プロファイルが暗号化されます。
コンピューターのユーザーアカウントのパスワードをリセットまたは上書きすると、秘密鍵が失われ、復元不可能になる可能性があります。
このダイアログは、よくある設定ミスによって表示される場合もあります。具体的には、画面をロックしたりコンピューターが休止状態になった時にキーストアがロックされ、その後、画面のロックの解除やセッションの再開を試みても、キーストアのロックが解除されないという問題です。この問題はどんなオペレーティングシステムでも発生する可能性がありますが、あまり知られていない Linux ディストリビューションやデスクトップ環境では特に頻繁に見られます。
他のウェブブラウザでは、ユーザーのプロファイルを暗号化しなかったり、警告なしにプロファイルのデータを削除したりしてしまうことがあります!